eSIMと物理SIMの違い
違いはインストールのしやすさと柔軟性であって、電波の質ではありません。どちらも同じ通信網を使っています。

共通している点
どちらも同じ規格で同じネットワークに接続します。速度や対応エリアはSIMの形状ではなく、プランが使用するネットワークによって決まります。

購入前に確認すべき制限事項
スマートフォンはeSIMに対応しており、かつキャリアロックがかかっていない必要があります。国によっては契約で購入した端末がロックされたままになっているため、プランを購入する前に設定で確認してください。
eSIMと物理SIMの違いは、電波の質ではなく形状とインストール方法にあります。どちらも同じ仕事をしています——携帯通信網に対して「あなたが誰か」を証明することです。物理SIMは取り外し可能なプラスチックのチップにその身元情報を保持し、eSIMは端末にあらかじめ内蔵されたチップにプロファイルをダウンロードして保持します。同じ場所で同じ通信網を利用するなら、電波の強さは変わりません。
つまり選ぶ基準は「どちらが優れているか」ではなく、「自分の端末や旅のペース、旅先で必要になることに合っているか」です。このページでは、eSIMが明らかに有利な点と、物理SIMのほうがまだ使い勝手のよい点を、ひとつずつ比較していきます。
本当に違う点
まず、インストール方法です。物理SIMは実物を手元に用意する必要があり、トレイを取り出すピンや受け取り場所も必要になります。一方eSIMはQRコードを読み取るか端末の設定画面で確認するだけでインストールでき、インターネットに接続できる場所ならどこでも構いません。出発の数日前に自宅で済ませておくことも可能です。
次に、複数回線を同時に持てるかどうかです。eSIM対応端末の多くは複数のプロファイルを保存でき、メニューから切り替えられますが、物理SIMのトレイはハードウェアの制約を受けます。自宅の番号でメッセージを受け取りながら旅行用プランのデータ通信を使いたい場合、eSIMのほうが明らかに扱いやすくなります。端末が保存できるプロファイルの数や同時に有効化できる数は、機種やOSのバージョンによって異なります。
3つ目は物理的なリスクです。プラスチックのSIMは落としたり曲げたり、古い端末に入れたまま忘れたりすることがあります。eSIMには失くすものがない代わりに別のリスクがあります。端末を紛失したり故障したりすると、中のプロファイルを取り出すのは簡単ではなく、プロファイルの削除も基本的に取り消せません。
並べて比較する
| 項目 | eSIM | 物理SIM |
|---|---|---|
| 入手方法 | オンラインで購入し、すぐに自分でインストールできる | 店頭で受け取るか、郵送してもらう |
| 準備にかかる時間 | 事前に自宅で済ませられる | 通常は現地到着後に行う |
| 複数回線の保持 | 複数のプロファイルを保存し、メニューで切り替え可能 | トレイの数による制約を受ける |
| 紛失のリスク | 物理的になくすものがない | 落としたり破損したりする可能性がある |
| 端末を変更するとき | 提供元によって、移行または再発行が必要になる | 取り出して新しい端末に差し替えるだけ |
| 端末の対応状況 | 対応済みでSIMロック解除済みの端末のみ | 古い端末を含め、対応範囲がはるかに広い |
技術的な違いすべてではなく、実際の使い勝手に影響する違い
この表を見るとeSIMがほぼすべての項目で有利に思えるかもしれませんが、最後の2行に注目してください。そこは物理SIMがまだ優位に立つ部分で、どちらも動かしようのない事実です。そもそも端末がeSIMに対応していなければ、他の項目は意味を持ちません。
まず確認すべきは、自分の端末が対応しているかどうか
他の比較をする前に、まず2つの質問に答える必要があります。その端末はeSIMに対応しているか、そしてSIMロックは解除されているか。契約時のキャリアに縛られたままの端末では、プロファイルはインストールできても接続を拒否されることがあり、それをプランの不具合と誤解してしまうケースが少なくありません。
どちらも端末本体の設定画面で確認できますが、メニューの場所はメーカーやOSのバージョンによって異なります。一般的には「モバイルネットワーク」や「SIM管理」といった項目の中に、物理カードなしで回線を追加できる選択肢があるかを確認してください。見当たらない場合は、メーカーが公開しているその機種の仕様を確認しましょう。
タイミング——差が最も大きく出る部分
その差が最も強く感じられるのは、着陸後の最初の1時間です。自宅でeSIMをインストール済みなら、あとは回線をオンにして接続を待つだけで、店を探す必要も、行列に並ぶ必要も、混雑した到着ロビーでSIMトレイを開ける必要もありません。
反対に、到着してから物理SIMを探すとなると、店の営業時間、行列の長さ、登録に必要な書類、そのとき店頭にあるプランなど、予測できない要素にいくつも直面することになります。これらは国や空港によって異なるため、現地で実際に何が待っているかはここでは断言できません。
- 1購入前に端末を確認するeSIMに対応しているか、そしてSIMロックが解除されているかを確認してください。支払いを済ませる前に必ず両方をチェックしましょう。あとから対処するのははるかに大変です。
- 2自宅のWi-Fiでプロファイルをインストールするインストールにはインターネット接続が必要です。信頼できる回線があるうちに済ませておきたいところで、電波の入らない海外の空港で慌てて行うものではありません。
- 3回線にわかりやすい名前をつける多くの端末では回線に名前をつけられ、渡航先の国名にしておくとわかりやすくなります。切り替える際にメイン回線と混同しなくて済みます。名前を変更するメニューの場所はメーカーやOSのバージョンによって異なります。
- 4出発まで旅行用回線はオフのままにしておくインストールは有効化とは別です。オフのままにしておけば、そのプランの規定に従って、いつプランを開始するかを自分でコントロールできます。
- 5着陸後にオンにして、データ通信用の回線に設定する旅行用回線をオンにしてモバイルデータの回線として設定し、メイン回線のデータ通信はオフにしておきます。そうしないと、気づかないうちにローミングに切り替わってしまうことがあります。
- 6電波が入らないときは、順番に確認していくまず機内モードを一度オン・オフし、次に端末を再起動し、それでも駄目なら「モバイルネットワーク」メニューから手動でネットワークを選択してみてください。ほとんどの場合、この3つのいずれかで解決します。

電話番号・通話・メッセージ
よくある誤解が、旅行用eSIMが今使っている番号をすべて置き換えてくれるというものです。旅行者向けプランの多くはデータ通信専用で、通常の通話やメッセージ用の電話番号は付いていません。そのため通話やメッセージのやり取りはインターネットアプリ経由になりますが、データ通信さえあれば問題なく機能します。
本当に問題になるのはSMSで届くワンタイムコードです。銀行をはじめ多くのサービスは、今も既存の番号にしかコードを送ってくれません。古いSIMを取り外したり、旅行中ずっとその回線をオフにしたままにしたりすると、コードは一切届きません。確実な方法は、古い回線を端末に入れたままメッセージ受信用にオンにしつつ、データ通信だけをオフにしてローミングさせないことです。ただし海外でメッセージが届くかどうかは契約している通信会社次第なので、出発前に確認しておきましょう。
1台の端末で2回線を運用する
eSIM対応端末の多くは、既存の回線と旅行用回線を同時に使うことができ、どちらでデータ通信を行い、どちらで通話やメッセージを受けるかを選べます。旅行用回線がデータ通信を、自宅の回線が番号を担当するという役割分担は、多くの旅行者に向いています。
注意すべきは自宅の回線のデータローミングです。オンのままにしておくと、気づかないうちにそちらでデータ通信が行われてしまうことがあり、その分は購入したeSIMプランではなく契約している通信会社の料金で請求されます。着陸後、真っ先にやるべきことは自宅の回線のデータローミングをオフにすることです。
これらの設定がどこにあるかはメーカーやOSのバージョンによって異なります。一般的には「モバイルネットワーク」や「SIM管理」の中にあり、データ通信用の回線、発信時の既定回線、メッセージに使う回線がそれぞれ別々に設定できるようになっています。
| 役割 | 担当する回線 | 理由 |
|---|---|---|
| モバイルデータ通信 | 旅行用eSIM回線 | まさにこのために購入したプランです |
| 認証コードの受信 | 既存の回線 | サービス側は登録済みの番号にしかコードを送りません |
| 着信 | 本当に必要な場合は既存の回線 | 旅行用プランの多くには電話番号が付いていません |
| 旅行中の通話とチャット | eSIM回線を使ったインターネットアプリ | 国際通話料の代わりにプランのデータ通信を使います |
| 既存回線のデータローミング | オフ | 契約中の通信会社の料金で請求されるのを防ぎます |
2回線を使う旅行者の多くに合う役割分担
端末を紛失・故障・交換したとき
ここは物理SIMが明らかに有利な部分です。端末が壊れても、カードを予備の端末に差し替えればそのまま使い続けられます。一方eSIMは端末に紐づいているため、移行できるかどうかはそのプランが移行や再発行に対応しているかどうか次第で、これは提供元やプランによって異なります。
このリスクを減らすには、購入記録や注文の詳細を、なくなるかもしれない端末の中だけでなく、別の端末からもアクセスできる場所に残しておくことです。ノートパソコンからでも開けるメールアカウントなどがよいでしょう。そして、代わりのプロファイルを発行できると確信できるまでは、古いプロファイルを削除しないでください。
現地の物理SIMを買う意味がまだある場合
物理SIMのほうがよい状況はいくつかあります。まず、端末がeSIMに対応していない場合はそれだけで結論が出ます。次に、その国のサービスから電話やメッセージを受けるために現地の番号が本当に必要な場合です。予約サービスの中には国内番号を必須とするものもあります。
3つ目は、旅行が長期にわたり、旅行者向けプランでは割に合わなくなり、現地の月額プランのほうが合っている場合です。この場合、登録に必要な条件や書類、利用できるプランはすべて渡航先の国の規則や利用する店舗によって異なるため、計画を立てる前に現地の情報源で確認してください。
良い点
- eSIMは自宅で事前にインストールできる
- eSIMなら1台の端末で複数回線を扱いやすい
- eSIMは物理的に失くすものがない
- 物理SIMはeSIM非対応の古い端末でも使える
- 物理SIMは予備の端末にすぐ移せる
- 現地の物理SIMには通常、現地の番号が付いてくる
気になる点
- eSIMには対応済みでSIMロック解除済みの端末が必要
- eSIMは移行が難しく、提供元次第になる
- 旅行用eSIMの多くには電話番号が付いていない
- 物理SIMは着陸後に探して並ばなければならない
- 物理SIMは現地の規則により登録書類が必要な場合がある
- 物理SIMは持ち運び中に紛失や破損の可能性がある
決める前のチェックリスト
これらすべてに答えれば、たいてい結論はおのずと決まります。
- 持っていく端末がeSIMに対応しているか
- SIMロックが解除されているか
- 旅行中にSMSのワンタイムコードが必要かどうか
- 渡航先で現地の番号が必要かどうか
- 着陸後にSIMを買う時間と根気があるかどうか
- 旅行の期間と、いくつの国をまたぐか
- 予備の端末に同じ回線が必要かどうか
インストールはできても動作しない場合
最も多い報告は、プロファイルは問題なくインストールできたのに現地到着後に電波が入らないというものです。原因の大半は次の3つのいずれかです。回線がそもそもオンになっていない、データ通信用の回線として選択されていない、あるいはそのプランが旅行用回線に求めるデータローミングの設定がオフのままになっている、のいずれかです。
この3つをすべて確認しても解決しない場合は、機内モードを一度オン・オフしてから端末を再起動してください。それでも表示されない場合は、ネットワーク選択メニューを開き、自動設定のままにせず手動でネットワークを選んでみましょう。この方法は、複数の通信網が重なるエリアでよく効きます。メニューの場所はメーカーやOSのバージョンによって異なります。
それでも解決しない場合は、LINE(https://lin.ee/skDPoNx、@esimonline)またはメール(esimonline.asia@gmail.com)でご連絡ください。その際、端末の機種名、OSのバージョン、現在いる国、すでに試したことをお知らせください。これらの情報があれば、原因の切り分けがはるかに早く進みます。
よくある質問
eSIMは物理SIMより電波が良くなったり悪くなったりしますか?+
形状によって変わることはありません。電波の強さや通信速度は、回線が接続している通信網、今いる場所、その基地局の混雑状況によって決まります。同じ場所で同じ通信網に接続していれば、eSIMでも物理SIMでも結果は同じです。
旅行用eSIMを今の番号と一緒に使えますか?+
対応端末の多くでは可能です。旅行用回線でデータ通信を行い、自宅の回線は通話とメッセージ用にオンのままにしておきます。自宅回線のデータローミングはオフにして、契約中の通信会社の料金で請求されないようにしましょう。同時に有効化できる回線数は機種やOSのバージョンによって異なります。
旅行の途中で端末を変えた場合、eSIMもそのまま使えますか?+
そのプランと提供元が移行や再発行に対応しているかどうか次第で、すべてが対応しているわけではありません。また、古い端末からプロファイルを削除すると基本的に元には戻せません。端末の変更が事前にわかっている場合は、既存のプロファイルに何か操作をする前に問い合わせてください。
海外用eSIMには電話番号が付いてくる?+
旅行者向けプランの多くはデータ通信専用で、通常の通話やメッセージ用の番号はありません。そのため通話はインターネットアプリ経由になり、SMSコードは引き続き既存の番号に依存します。番号付きのプランであれば、そのプランのページにその旨が明記されています。
eSIMは搭乗前と着陸後、どちらでインストールすべきですか?+
インストールにはインターネット接続が必要なので、信頼できるWi-Fiがあるうちに搭乗前に済ませておき、回線の有効化は現地到着後に行いましょう。インストールと有効化は別物で、利用期間がいつから始まるかはそのプランのページに記載されています。
端末がeSIMに対応していない場合、どうすればいいですか?+
通常どおり物理SIMを使うか、eSIM対応の予備端末を持参してホットスポット経由でメイン端末に接続を共有する方法があります。対応していないハードウェアにeSIM機能を後から追加する方法はないため、プランを購入する前に機種を確認してください。
InstagramとTikTokにはウェブ共有ボタンがないため、代わりにスマホの共有シートを開くか、リンクをコピーします。
関連情報
| 基準 | eSIM | 物理SIM |
|---|---|---|
| SIMの入手 | 決済直後にメールで届くQRコード | 店舗受け取りまたは配送 |
| インストール中 | QRコードをスキャンするだけで、端末から何も削除されません | カードを挿入してください。シングルスロットのスマートフォンでは、自分のSIMを取り外してから挿入します |
| 自分の番号を維持する | 維持されます — 両方の回線が同時に使えます | SIMスロットが1つしかない端末では、SIMカードを取り外す必要があります |
| 紛失のリスク | 物理的になくすものがない | 取り外したSIMは旅先で紛失しやすい |
| 端末の対応状況 | eSIM対応かつSIMロック解除済みの端末のみ | ほとんどのスマートフォンで利用可能 |
| 旅行の途中でプランを変更する | オンラインで購入し、すぐにインストールする | 現地でショップに行く必要がある |
| 電波の品質 | そのプランが使用するネットワークによって異なります | そのプランが使用するネットワークによって異なります |
選ぶ eSIM
スマートフォンが対応しており、自分の番号をそのまま維持したく、着陸後すぐに通信したい場合に最適です。
選ぶ 物理SIM
eSIM非対応のスマートフォンをお使いの場合や、認証のために現地の電話番号が必要な場合に向いています。
よくある質問
eSIMの方が電波は強いのですか?+
いいえ。どちらも同じ通信網を利用するため、電波の強さはネットワークと現在地によって決まります。
About the author

Bob Kanokphon Thongdee
- Co-founder of eSIMonline.asia
- More than 7 years in online marketing
- Founder of Cojourney Visa and Cojourney Travel









