データ使用量とは?
地図やチャットは軽く、SNSの自動再生動画は重く、ビデオ通話や動画配信が最も重い使用量になります。事前に見積もっておくことが、適切なプランサイズを選ぶ方法です。
使用量の見積もりが見た目以上に重要な理由
データの消費は、行動の種類によって均等に分かれているわけではありません。ほとんど数値に表れないものもあれば、短時間の使用で大きな容量を使い切ってしまうものもあります。自分自身の習慣がこの範囲のどのあたりにあるかがわからなければ、プランのサイズ選びは当てずっぽうになってしまい、その予想が外れると、使う量よりはるかに多く支払ってしまうか、旅の途中でデータが尽きてしまうかのどちらかという、まずい結果につながります。
幸いなことに、小数点まで正確な数値は必要ありません。必要なのは、自分が実際に行うことの間のおおよそのけた数と、自分がどのグループに属するかについての率直な感覚です。主に地図とメッセージを使う人と、毎晩ビデオ通話をする人とでは、同じ旅で同じ日数であっても、必要なプランのサイズは大きく異なります。
自分にとって最も信頼できる数値は、他の誰かから取った平均値ではなく、自分自身の数値です。個人の習慣は大きく異なり、アプリは自動的に異なる動画品質を選び、電波の強さでさえ実際に動くデータ量に影響します。だからこそ、正直な出発点は常に、すでに自分のスマートフォンにある使用統計なのです。

行動を消費量の重さで分類する
実用的な考え方は、3つの階層に分けることです。「軽い」階層は、短いメッセージの送信や小さな情報のやり取りです。「中間」の階層は、画像が多いものや、ページの読み込みが多く発生するものです。「重い」階層は、動画を継続的に伴うものすべてです。この分類には数値はまったく必要ありませんが、何をWi-Fiに任せるべきかがすぐにわかります。
| 階層 | 典型的な行動 | 旅行者が注意すべき点 |
|---|---|---|
| 軽め | テキストメッセージ、プレーンテキストのメール、事前にダウンロードした地図 | あまり心配せずに一日中使っても問題ない |
| 軽い〜中程度 | リアルタイムのナビ、検索、普通のウェブページ | 開きっぱなしにしている時間の長さに大きく左右される |
| 中程度 | 写真の送信、画像の多いフィード、写真のクラウドへのアップロード | フル解像度の写真のアップロードは、多くの人が思っている以上に負荷が大きい |
| 多め | 動画を自動再生するSNSアプリ、高音質の音楽ストリーミング | 実際にはあまり見ていなくても、継続的に消費し続ける |
| 最も重い | ビデオ通話、動画ストリーミング、大容量のダウンロードやシステムアップデート | 可能な限りWi-Fiで行うのが望ましい |
これはあくまで相対的な重さの順位であり、実際の消費量はアプリ、その画質設定、使用時間によって変わります
最も重い階層に含まれるものはすべて、動画か大容量のファイルであることに注目してください。データに関するアドバイスのほとんどが結局動画の話に戻ってくるのはこのためです。動画さえ管理すれば、旅の消費量の大部分を管理したことになります。それ以外の部分が結果を左右することはめったにありません。
見ていない間にスマートフォンがしていること
消費量のかなりの部分は、自分が直接頼んだわけではないことに使われます。自動写真バックアップ、ファイルの同期、バックグラウンドでのアプリのアップデート、あらかじめダウンロードされるポッドキャスト、開いたままのアプリの更新などです。自宅にいるときは誰も気づきません。すべてWi-Fi経由で行われるからです。旅先では、それがプランの容量を使って行われます。
対策は、スマートフォンが使い物にならなくなるまですべてをオフにすることではありません。旅の間だけ、重くて不要不急のものをオフにすることです。とりわけ自動写真バックアップは、写真をたくさん撮る人にとって単独では最大の消費項目であることが多いです。旅では大量の画像ファイルが生まれ、それらがフル解像度でアップロードされるためです。
旅行は使い方の内訳を変える
旅先での使用状況は、自宅での使用状況とは異なります。アプリが変わるからではなく、それぞれの割合が変わるからです。地図をはるかに長い時間開いたままにし、場所をより頻繁に検索し、翻訳もより多く使い、写真もより多く撮って共有したくなり、電車の時刻や飛行機の運航状況といった旅行情報を常に確認するようになります。これらのほとんどは、普段の一週間ではほぼ登場しません。
逆に減るものもあります。多くの人は、単にじっと座っている時間がないという理由で、旅行中は長い動画をあまり見なくなります。だからこそ、自宅の統計をそのまま当てはめると、どちらの方向にも誤解を招く可能性があります。より良い方法は、それを基準値として使い、そこから今回の旅の形、つまり一日中観光するのか、宿泊先で仕事をするのか、頻繁に都市間を移動するのかに応じて調整することです。

動画こそが、すべてを決める変数
あらゆる行動の中で、動画は見積もりを最も狂わせやすいものです。消費量はアプリが選ぶ解像度に左右され、そのアプリは確認なしに電波の強さに応じてそれを変えてしまうためです。電波が強いほど、アプリはより高い画質を選び、同じ動画でもより多くのデータを消費します。
自分でコントロールできることが2つあります。ひとつは、旅の間、よく使うアプリ内で動画の画質設定を下げておくことです。もうひとつは、SNSアプリの自動再生をオフにすることです。特に後者が重要です。これはまったく意図していない消費だからです。スクロールして通り過ぎただけなのに、その動画はすでに読み込まれ、再生されてしまっています。
自分自身の基準値を見つける
どこから来たかもわからない平均値を信じるよりも、すでにスマートフォンにある数値を使いましょう。どちらのOSにもデータ使用量の概要が記録されていますが、メニューの名称と場所はメーカーとバージョンによって異なります。以下の手順は、ほとんどの端末で通用します。
- 1スマートフォンでデータ使用量の概要を開く設定の検索欄で「データ使用量」を検索しましょう。メーカーによってこれらの画面のまとめ方は異なり、OSのバージョンによっても場所が変わるため、メニューを探し回るよりも速く見つけられます。
- 2普段の一週間分の合計を確認する自宅だけで過ごした週や、すでに特別な出来事があった週ではなく、普段の生活を反映している週を選びましょう。普段の一週間が、最も現実的な基準になります。
- 3最も消費量の多い上位3つのアプリを特定するこの概要は通常、アプリを消費量順にランキング表示します。まずは上位3つを確認しましょう。たいていはこの3つで合計の大部分を占めており、設定を変更した際の効果も最も大きく表れます。
- 4Wi-Fiでの使用量とモバイルでの使用量を分けて見るほとんどのスマートフォンでは、これらは別々に表示されます。旅行にとって重要なのはモバイルでの使用量です。旅行中は、普段Wi-Fiで行っている内容の一部がプランの容量に移ってくるためです。
- 5これから行う旅行に合わせて調整する今回の旅が一日中ナビを使う旅や、部屋から仕事をする旅であれば、基準値より多めに見積もりましょう。宿泊先に常時Wi-Fiがあり、外出も短時間だけであれば、少なめにしても構いません。感覚ではなく、はっきり説明できる理由に基づいて調整しましょう。
- 6算出した結果を、実際に存在するプランのサイズに照らし合わせる算出した数値を、目的地向けに提供されているサイズと比較し、実際に余裕のあるものを選びましょう。少し余るくらいの方が、最も必要な日にデータが尽きてしまうよりも良い結果になります。
旅の楽しさを損なわずに使用量を減らす
目的は、スマートフォンが使い物にならなくなるまで節約することではありません。旅行中に何も見返りを生まない重い項目を削ることです。以下のリストは、効果の大きい対策から順に並べており、そのほとんどは出発前に一度行うだけで済む作業です。
- Wi-Fiにつながっているうちに、目的地の地図を事前にダウンロードしておく
- 自動写真バックアップをオフにするか、Wi-Fi接続時のみに限定する
- よく使うSNSアプリの動画自動再生をオフにする
- アプリの更新をWiFi限定に設定する
- 音楽、ポッドキャスト、移動中に見る予定のものは、あらかじめダウンロードしておく
- オフライン翻訳用の言語を事前にダウンロードしておく
- 旅の間は、動画ストリーミングの画質を下げておく
- リアルタイム性が不要なアプリのバックグラウンド更新をオフにする
観光を目的とする旅行者にとって、最初の項目が最も効果を発揮することが多いです。地図は一日の中で最も長く開いたままになるものだからです。市街地のエリアを事前にダウンロードしておけば、現在地表示やほとんどのルート案内はほぼデータを使わずに機能し、交通状況や公共交通機関の時刻表など、本当にリアルタイム性が必要な部分だけが残ります。

共有は、あらゆる数値を変えてしまう
ノートパソコンや同行者のためにホットスポットを開いた瞬間、それまでの見積もりは通用しなくなります。パソコンは単純にスマートフォンよりも重い消費者だからです。ファイルの同期、システムアップデート、そしてモバイルアプリほど省データ設計になっていないウェブページなどがその理由です。
共有を予定に入れているなら、購入前に2つのことを確認しておきましょう。1つ目は、そのプランがそもそも共有を認めているかどうかです。制限または禁止しているプランもあるためです。2つ目は、単独使用の見積もりよりもしっかりと余裕を持たせた予算を組むことです。グループの場合、全員をひとつの端末に依存させるよりも、各自に独自のプランを持たせる方が、通常は管理しやすくなります。
カウンターを正しく読み解く
旅行中は、2種類の数値を目にすることになります。ひとつはスマートフォン上のカウンターで、これはOSが把握している数値を計測しています。もうひとつは提供元側の残量で、実際にプランの残りをどれだけ左右するかを決めるのはこちらです。この2つは必ずしも一致するとは限らず、両者の間に差があるからといって、それが自動的に何か問題が起きている兆候というわけではありません。
| 数値 | 計測している対象 | 最適な使い道 |
|---|---|---|
| スマホ側のカウンター | 設定した期間内にOSが計測した値 | どのアプリがデータを多く使っているかを見つけ、日ごとに比較する |
| プロバイダー側の残量 | プランから実際に差し引かれた分 | いつチャージや追加購入をするかを判断する |
| 集計期間 | スマホはプランの有効期間ではなく、自分で設定したサイクルでリセットされます | 正確に比較したいなら、旅の初日に手動でリセットしましょう |
残量の判断はプロバイダー側の数値に任せ、使い方の傾向を知るためにスマホ側のカウンターを活用しましょう
ちょっとした習慣が大きな助けになります。旅の初日にスマホのカウンターをリセットしておくことです。そうすれば、その後表示される数値は自宅での利用分と混ざらず、今回の旅だけのものになります。おかげで2日目や3日目には消費ペースが速すぎないか確認でき、まだ間に合ううちに調整できます。
データが想像以上に早く減っていくとき
予想よりもずっと早く残量が減っている場合は、まず本当に使った分なのか、設定上の問題なのかを切り分けましょう。使用状況の概要を開いて、突出して数値が高いアプリがないか確認してください。写真の自動バックアップがつけっぱなしになっていたり、以前設定したコンテンツの事前ダウンロード機能が働いていたりするケースがよくあります。
もうひとつよくあるのは、通信速度が遅すぎてページを何度も読み込み直すことになり、成果のないままデータだけを消費してしまうケースです。問題が容量ではなく速度にあると思われる場合は、プランの規定に一定量を超えた後の速度制限があるかどうかを確認してください。この2つの症状には、それぞれ異なる対処が必要だからです。
見積もりをプラン容量に落とし込む
自分のスマホから基準となる数値が得られたら、最後のステップはぴったり合う容量ではなく、余裕を持たせた容量を選ぶことです。どんな見積もりにも誤差はつきものですし、旅行中はその誤差が消費増加の方向に振れがちだからです。考えるべきなのは、見積もりがある程度大きく外れても問題ないかどうかです。
容量を2つのサイズで迷っている場合は、今回の旅の中で接続が欠かせない日がないか確認しましょう。都市間の移動日、オンラインチェックインがある日、打ち合わせがある日などです。そうした日がある場合、オフラインになるリスクを取るより、大きい方の容量を選ぶ価値がある場合がほとんどです。
よくある質問
データを最も多く使うアプリはどれか+
大まかに言えば、映像を継続的にやり取りするものすべてです。ビデオ通話、動画配信、動画が自動再生されるSNSアプリなどが該当します。次に多いのがフル解像度の写真アップロードや大容量のダウンロードです。テキストメッセージや事前ダウンロード済みの地図は消費が少ない側になります。実際の消費量は画質設定や利用時間に左右されるため、信頼すべき数値は自分のスマホの使用状況の概要です。
旅行に必要なデータ量はどう見積もればいいですか+
まずは普段の1週間分の自分のスマホのモバイルデータ使用量を基準にし、旅の内容に合わせて調整します。一日中ナビを使ったり部屋から仕事をしたりする場合は多めに、宿泊先にWi-Fiがあって外出時間が短い場合は少なめにします。そのうえで、ぴったりの容量ではなく余裕のある容量を選び、数字を整理するには当社の計算ツールをご利用ください。
ほとんど使っていないはずなのに、なぜデータが減ってしまうのですか+
たいていはバックグラウンドでの動作が原因です。写真の自動バックアップ、ファイルの同期、アプリの更新、そしてSNSのフィードをスクロールする際に自動再生される動画などです。自宅ではこれらすべてがWi-Fi経由のため誰も気づきませんが、旅行中はプランのデータを使ってしまいます。使用状況の概要を開いて消費の多いアプリを見つけ、その設定だけを変更しましょう。
地図アプリはデータを多く使いますか+
リアルタイムのナビゲーションは動画に比べれば軽い部類ですが、観光中に1日何時間も開きっぱなしにする人が多いため、合計すると積み重なります。効果的な対策は、街のエリアデータを事前にWi-Fiでダウンロードしておき、交通状況や乗り換え時刻など本当にリアルタイム性が必要な部分だけデータ通信に頼ることです。
スマホ側のカウンターとプロバイダー側の残量が一致しません。問題があるのでしょうか+
必ずしもそうとは限りません。両者は測定するポイントもリセットするタイミングも異なります。スマホは設定したサイクルの間にOSが検知した数値をカウントし、プロバイダー側の残量はプランから実際に差し引かれた分を示します。残りどのくらいかはプロバイダー側の数値で判断し、どのアプリがデータを多く使っているかを見るにはスマホ側のカウンターを使いましょう。
見積もりを誤って、旅の途中でデータが少なくなってしまったらどうすればいいですか+
まずはお使いのプランがチャージに対応しているか確認してください。対応している場合は、残量がゼロになるのを待たず、データが残っているうちか、Wi-Fiに接続しているうちにチャージしましょう。購入には通信が必要だからです。対応していない場合は新しいプランが必要になります。その間は動画の自動再生や写真のバックアップをオフにして消費を抑えてください。困ったときはLINE「@esimonline」またはメール「esimonline.asia@gmail.com」までご連絡ください。









