複数国を巡る旅: 地域eSIM1つか国別プラン複数か
答えを左右するのは訪問国数ではなく、国ごとの滞在日数です。

早わかり
- 一か国につき一〜三泊の場合、地域プランのほうが通常は費用が安く、手間もずっと少なく済みます。
- 旅程の中で一つの国が大部分を占める場合は、その国の国別プランに、他の国向けの少額のチャージを加えるほうが、通常は安く済みます。
- 対象国のリストは必ずお読みください。地域プランには、必ず対象外があります。
地域プランは、大陸全体ではありません。提供元がローミングを整えている特定の国のリストです。そのリストを読まずに料金だけを比べても、比べるべきでないものを比べていることになります。

実際の旅程から決めましょう
- 各国で過ごす泊数を書き出す
- 旅行の半分以上を占める国が一つあるかを確認する
- 検討中の地域プランに、すべての国が含まれているかを確認する
- 一か国が含まれていない場合は、少額の追加プランの料金と、国別プランを全部購入する場合の料金を比べる
よくある落とし穴
- 欧州プランには英国とスイスが必ず含まれると思い込む(別扱いにしているプランも多くあります)
- 実際には長期滞在一か所と短い移動一回だけの旅行に、地域プランを購入する
- 第三国での乗り継ぎは、制限エリア内にとどまるならデータ通信がまったく不要だということを忘れる
プランの一覧ではなく、泊数の表から始めましょう
多くの方は、プランの一覧を開いて、旅行のすべての国をカバーするものを探すことから始めますが、これは始める場所が逆です。より確実な方法は、最初に二列の表を作ることです。一列に国、もう一列にそこで泊まる泊数を書きます。実際の数字が目の前に並べば、旅行の形が答えを教えてくれます。決め手になるのは、訪れる国の数ではなく、データの大半をどこで使うかだからです。
| 旅行の形 | 見分け方 | たいてい適している方法 |
|---|---|---|
| 複数の都市を回る旅 | 各国一〜三泊で、頻繁に移動し、中心となる国がない | 地域プラン一つ。管理が少なく、切り替えも不要 |
| 拠点を一か所に置き、周辺を訪ねる旅 | 一つの国が泊数の半分以上を占め、残りは短い移動 | 拠点の国には国別プラン、移動先には少額のプラン |
| 二か国で、ほぼ半々 | 時間が二か国にほぼ均等に分かれている | 両方の方法で実際に料金を比べる。決まった正解はありません |
| 地域をまたぐ長い旅 | アジアの次にヨーロッパなど、複数の地域をまたぐ | 地域ごとに購入する。一つの地域プランがルート全体をカバーすることはまれです |
国の数よりも、旅程の形のほうが、はるかによく答えを示してくれます。

地域プランの対象国リストの読み方
対象国のリストは地域プランの核心であり、購入の決め手にすべきなのはこれだけで、プランの名前ではありません。安全な読み方は、ご自身の国のリストを用意し、プランのリストと一行ずつ照らし合わせて、含まれているものと含まれていないものに印を付けることです。隣り合う国が一緒に含まれると思い込まないでください。含まれるかどうかは、地理や政治的なグループではなく、提供元のローミング協定によって決まるからです。
誰も価格に含めない、切り替えのコスト
地域プランと複数の国別プランを比べると、たいてい二つの数字が近くなり、決めにくくなります。その決着をつけるのが、価格には表れないコスト、つまり切り替えの時間とリスクです。国境を越えるたびにプロファイルの変更が必要になると、設定を開き、新しいプロファイルを選び、データ通信の回線を正しく設定し、スマートフォンが登録されるのを待つことになります。しかもそれは、電車を降りるときや、両手がふさがった空港を出るときなど、決まって最悪のタイミングで起こります。四、五回国境を越える旅では、このコストが決め手になります。
良い点
- 地域プランが一つなら、国境でプロファイルを切り替える必要がありません
- 注文が一つで、何かあったときのサポートのやり取りも一つで済みます
- 予定が変わるかもしれない旅行に向いています。寄り道しても、新しく購入する必要がないためです
気になる点
- 対象国のリストには必ず対象外があるため、一行ずつ確認する必要があります
- 一つの国が中心なら、その国の国別プランのほうが安いことが多いです
- 一つの国がリストに含まれていない場合は、二つ目の購入が必要です
一日おきに移動する場合のデータ量の見積もり
複数の国を回る旅行は、同じ日数を一か所で過ごすより、データを多く使います。移動する日は、地図を最も多く使い、調べものが最も多く、移動中に何かを予約するからです。のんびりした休暇の平均を旅行全体に掛け合わせて見積もると、たいてい少なすぎる結果になります。より正確なのは、日を「移動の日」と「滞在の日」の二種類に分け、移動の日をより重く見ることです。その日の行動は、目に見えて違うからです。
| 日の種類 | 使用量が増える要因 | 見積もり時に覚えておくこと |
|---|---|---|
| 国を移動する日 | 一日中地図を使う、交通機関の時刻を調べる、宿を探す、確認を行う | 計算するときは、その日を両方の国に数える |
| 一つの都市での観光の日 | 地図を断続的に使う、場所を検索する、写真をアップロードする | 可能であれば、モバイルデータでの写真の自動バックアップをオフにする |
| 休息日、または仕事の日 | 主に宿泊施設のWi-Fiを使い、データはほとんど使わない | これらの日が旅行全体の平均を下げすぎないようにする |
| 出発の日 | チェックイン、渡航書類、空港までの移動 | 有効期間が、帰国日まで実際に届いているかを確認する |

数週間にわたる旅行での有効期間
有効期間は、対象国のリストと同じくらい見落とされがちです。複数の国を回る旅行は、平均より長くなりやすく、データは十分でも日数が足りないプランは、旅行の途中で、たいていは移動中の日に期限が切れてしまいます。容量と期間の二つを、実際の最初の日と最後の日と合わせて確認してください。そのプランがどのようにカウントを開始するかもお読みください。この条件はプランによって異なり、購入から数日後に旅行が始まる場合には非常に重要になります。
一台のスマートフォンで二つのプロファイルを、混乱せずに使う
別々に購入した場合、一台の端末に複数のプロファイルが入ることになりますが、最初にきちんと設定しておけば問題なく管理できます。最も役立つ手順は、どれも似たような既定の名前のままにせず、各プロファイルに国名を付けることです。その後、お使いのスマートフォンでデータ通信の回線を選ぶ項目がどこにあるかを確認しておいてください。その場所と名前はメーカーやOSのバージョンによって異なるため、国境に立ってからではなく、出発前に一度開いておきましょう。
国境を越える日の実際
国境を越える日は、ほかのどの日よりも通信のトラブルが多くなります。プランが故障するからではなく、移動中にスマートフォンがネットワークを切り替えなければならないためです。次の手順を踏めば、その日がかなり楽になります。地域プラン一つを持っている場合でも、複数を切り替える場合でも当てはまります。
- 1その朝の出発前に準備するWi-Fiにつながっているうちに、目的地の都市の地図をダウンロードし、宿泊先の住所をオフラインで保存する
- 2移動中は、スマートフォンに任せる移動中に設定することはありません。端末が自動で新しいネットワークに登録します
- 3数分たってもデータ通信が戻らない場合機内モードを一度オン・オフして、他のことを試す前に少し待つ
- 4複数のプロファイルを使っている場合データ通信の回線を新しい国のプロファイルに切り替え、その回線のデータローミングがオンになっていることを確認する
- 5それでもつながらない場合リストからネットワークを手動で選択してみて、その後、スマートフォンを一度再起動する
- 6サポートが必要な場合は書き留める時刻、場所、表示されているネットワーク名を記録しておくと、より早く確認できます

乗り継ぎ、フェリー、国境を越える列車
航空券に載っているすべての国でデータ通信が必要なわけではありません。制限エリア内で過ごす乗り継ぎは、たいてい、その国のプランはまったく不要です。ほとんどの空港にはWi-Fiがあり、ターミナルから出ないためです。一方、市内に出る夜間の乗り継ぎは、実際の入国にあたるため、そのつもりで計画してください。フェリーや国境を越える列車は予測がより難しく、道中で何が使えるかは、ルートと通る地形によって決まります。何もつながらない区間があると想定し、必要なものはオフラインで保存しておいてください。
国別プランを別々に購入したほうが本当に有利な場合
地域プランが自動的に優れているわけではありません。別々に購入するほうが明らかに有利な状況がいくつかあります。一つ目は、一つの国が旅行の大半を占める場合です。二つ目は、検討中のどの地域プランのリストにも載っていない国がある場合です。三つ目は、必要量が極端に偏っている場合で、ある国では仕事で大量に使い、別の国ではほとんど使いません。別々に購入すれば、すべてをまかなう大きな容量を一つ買うのではなく、各地の実際の使用量に応じて支払えます。
一度にではなく、段階的に購入する
旅程が固まっていない場合は、予定が変わったときの費用は、段階的に購入するほうが通常は少なくなります。利点は、到達しないかもしれない国のために前払いしなくて済むことです。欠点は、旅行中に購入しなければならず、そのために接続が必要になることです。現実的な折衷案は、出発前に最初の区間をカバーして、到着時にすぐオンラインになれるようにし、残りは計画が固まってから決めることです。
二つの選択肢を十分で比べる方法
泊数の表ができたら、実際の比較は簡単です。大切なのは、同じ条件で比べることです。カバーする国が同じ、日数が同じ、同じ使い方に十分なデータ量です。小さな地域プランと大きな国別プランを並べて、どちらかが安いと結論づけてしまう方が多いのですが、二つは同じものを提供していません。
- 旅行全体で、すべての国と、それぞれの滞在の泊数を書き出す
- 対象国のリストが、ご自身のすべての国をカバーする地域プランを探す
- すべてをカバーするものがない場合は、含まれていない国を書き留め、それを補う方法の料金を調べる
- 同程度のデータ量と日数になる国別プランの組み合わせを用意する
- 二つの合計を比べ、切り替えが必要なほうに、切り替えの手間を上乗せして考える
- 合計が近い場合は、当日の運用が楽なほうを選ぶ
購入前のチェックリスト
注文を確定する前に、次のリストを一度確認してください。一分もかからず、複数の国を回る旅行で最も直しにくい間違いを防げます。それは、今いる国が最初から含まれていなかったと、現地で気づくことです。
- 旅行のすべての国が、プランのリストに載っている(一行ずつ確認済み)
- 期間が、初日から最終日までをカバーしている
- 容量が、滞在の日より多く使う移動の日の数を反映している
- そのプラン自体の条件で、有効期間がいつ始まるかを確認した
- 端末がeSIMに対応しており、かつキャリアロックがかかっていない
- リストにない国があった場合にどうするかを決めている
旅行の途中で、対象外の国があると分かった場合
到着してから、その国が対象外だと分かった場合でも、既存のプロファイルは削除しないでください。旅程の次の国では、まだ使える可能性があります。まず、宿泊施設や空港のWi-Fiで一時的にオンラインになり、その後、今いる国をカバーするプランを購入してください。インストールしたら、データ通信の回線を正しいプロファイルに設定し、元のプロファイルは、それがカバーする国に着くまで、そのままにしておきます。
購入前に対象国のリストを確認する二分間が必ず元を取れるのは、まさにこのためです。現地で直すには、時間も手間もより多くかかり、特に、移動しなければならない日に起きると大変です。プランにどの国が含まれているか分からない場合は、購入前にお尋ねください。先に聞くほうが、後から直すより、常に早く済みます。
よくある質問
国境を越えるときに、設定を変更する必要はありますか?+
いいえ。スマートフォンが自動で再登録します。数分たってもデータ通信が戻らない場合は、機内モードを一度オン・オフしてください。
地域プランを、自分の国で使えますか?+
通常は使えません。ローミングプランは、発行元の市場の外で使うように作られています。各プランの条件をご確認ください。
三か国を、各四泊ずつ回ります。どちらの方法で購入すればよいですか?+
中心となる国がなく、国境を越えるのも二回なので、そのリストに三か国すべてが含まれていれば、通常は地域プラン一つのほうが運用しやすいです。一つの国がリストにない場合は、地域プランに少額の追加を加えた金額と、三つの国別プランの金額を比べてください。
新しいプロファイルをインストールする前に、古いプロファイルを削除する必要はありますか?+
いいえ。ほとんどのスマートフォンは複数のプロファイルを同時に保持でき、どれを有効なデータ通信回線にするかを選ぶだけです。保存できる数は機種によって異なり、プロファイルの削除は通常、元に戻せないため、まだ日数が残っているものは削除しないでください。
地域プランは、フライト中に使えますか?+
いいえ。地上用のデータプランは、上空では動作しません。機内インターネットは、航空会社の別のサービスで、独自の条件があります。フライトはオフラインの区間と考え、搭乗前に必要なものをダウンロードしておいてください。
旅行の途中で予定が変わり、新しい国が加わったらどうなりますか?+
まず、その新しい国が、お持ちのプランのリストに含まれているかを確認してください。含まれていれば、そのままご利用いただけます。含まれていなければ、宿泊施設のWi-Fiなどで一時的にオンラインになり、その国のプランを購入してください。元のプロファイルにまだ日数が残っている場合は、そのまま残しておいてください。
別々のプランが複数あると、使うときに混乱しませんか?+
インストール時に各プロファイルに国名を付け、お使いのスマートフォンでデータ通信の回線を選ぶ項目の場所を把握していれば、問題なく管理できます。そのメニューの場所は、メーカーやOSのバージョンによって異なるため、旅行前に一度開いてみてください。混乱の多くは、プランの数ではなく、同じ名前のプロファイルが原因です。
乗り継ぎで立ち寄る国にも、専用のプランは必要ですか?+
制限エリア内にとどまり、入国審査を通らない場合は、通常は不要です。空港には一般にWi-Fiがあるためです。ターミナルを出る場合、一泊する場合、または連絡を取り合う必要のある長い乗り継ぎがある場合は、実際の入国と考えて、それに応じてデータ通信を計画してください。
参考情報
About the author

Porsch Kunnipat Siramanakul
- Co-founder of eSIMonline.asia
- Digital marketer
- Performance marketing and marketing planning
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