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Wi-Fi通話は通信量を使う?1分あたりの目安と、ずっとWi-Fiに繋いでおく必要はあるか

Wi-Fi通話は接続しているWi-Fiのインターネット回線を使い、タイの番号のモバイルデータは消費しません。音声通話は1分あたりおよそ0.5〜1MB(目安)。この数字の根拠、テザリングでの使い方、トラベルeSIMで回線を供給する方法を解説します。

執筆: eSIMonline Technical Review · 技術監修者公開: 2026年9月27日最終更新: 2026年9月27日
Wi-Fi通話は通信量を使う?1分あたりの目安と、ずっとWi-Fiに繋いでおく必要はあるか

早わかり

  • Wi-Fi通話は確かにインターネットのデータ通信を使いますが、それはスマホが接続しているWi-Fiネットワーク側のデータであり、Wi-Fiに繋がっている限りタイの番号のモバイルデータ容量は消費しません。
  • Wi-Fi通話の音声通話は目安として1分あたり約0.5〜1MB(1時間で約30〜60MB)。ビデオ通話はその何倍も消費し、Verizonの公表値では1分あたり6〜30MBとされています。
  • 海外でタイの番号宛ての電話をWi-Fi通話で受けるには、スマホがWi-Fiに接続され続けている必要があります。機内モードをオンにしている間は、Wi-Fiだけが着信を受け取れる唯一の経路になるためです。
  • そのWi-Fiは別のスマホから共有されたテザリング(ホットスポット)でも構いません。True-dtac自身の公式ガイドページにもこの方法が載っています。つまり、トラベルeSIMを入れた2台目のスマホがテザリングを共有し、タイのSIMを入れたスマホをそこに接続させる、という使い方ができます。

Wi-Fi通話は通信量を使うのか?

使います。Wi-Fi通話は音声をデータとして、接続中のWi-Fiネットワークのインターネット回線経由で送信します。ただしタイの番号のモバイルデータからは一切消費されず、通話料自体はその番号の通常の通話プランに基づいて課金されます。

つまりこの疑問には2つの論点があります。1つ目は「誰の通信量を使うか」。答えは、そのとき接続しているWi-Fi側の通信量です。自宅の回線でもホテルのネットワークでも、別のスマホから共有されたテザリングでも同じです。2つ目は「通話料がいくらかかるか」で、これは通信量とは無関係です。True-dtacのヘルプページによれば、Wi-Fi通話は通常の電話と同じように現在契約中のパッケージ料金で課金されるため、発信通話はデータ容量ではなく契約分数(無料通話分)やプリペイド残高を消費します。

技術的には3GPP策定のVoWiFi規格に基づいています。スマホはインターネット経由で、通信キャリアのePDG(Evolved Packet Data Gateway)と呼ばれるゲートウェイとの間に暗号化されたIPsecトンネルを構築し、VoLTEと同じIMSコアに登録されます。あなたが話す一言一言は、そのWi-Fi接続を通じて双方向のデータパケットとしてやり取りされます。

Wi-Fi通話は通信量を使う?1分あたりの目安と、ずっとWi-Fiに繋いでおく必要はあるか

Wi-Fi通話は1分あたりどれくらいの通信量を使うのか?

Wi-Fi通話の音声通話は、送信・受信の両方を合わせて1分あたりおよそ0.5〜1MBが目安です。これはあくまで概算値として捉えてください。タイの通信キャリアが公式な数値を公表しているわけではなく、3GPPも規格として数値を定めていません。実際の消費量は、スマホとネットワークが合意するコーデック、接続品質、そして通話中の無音時間の割合によって変わるためです。

その数字の根拠:AMR-WBとEVSというコーデック

VoLTEやWi-Fi通話の音声は、主に2種類のコーデックのいずれかで圧縮されます。古い方のAMR-WB(もとのHD Voiceコーデック)は6.60〜23.85kbit/sの9段階のモードを持ちます。新しい方のEVSは、3GPPがVoLTEやVoNR向けに規定したコーデックで、約5.9〜128kbit/sの範囲があり、日常的な通話ではおおむね13.2〜24.4kbit/s程度に収まることが多いです。これらの値はあくまで圧縮された音声データそのものの速度であり、周囲を包むパケットヘッダーは含みません。

Wi-Fi通話がコーデックの速度以上に通信量を使う原因はオーバーヘッドです。音声は20ミリ秒ごとに1パケット、つまり1秒間に50パケット送信され、各パケットにはIP・UDP・RTPのヘッダーとしておよそ40バイトが付加されます。さらにWi-Fi通話はePDGへのIPsecトンネル内を通るため、トンネル自体のヘッダーがもう一層加わります。ざっくり計算すると、話している間の片方向でおよそ40〜60kbit/s。もし双方が1分間ずっと送信し続けたとすると、1分あたり約0.6〜0.9MBになります。実際には無音時にはほとんど送信しない仕組み(間欠送信、DTX)が働き、通常の会話ではお互い無言の時間もかなり多いため、実際の通話はこれより低い値になるのが普通です。

他に公表されている数字もこれとおおむね一致します。PingMeはWi-Fi通話1分あたり約1MBとしています。Verizonのよくある質問では音声通話は約1〜5MBとされていますが、それが1分あたりなのか1通話あたりなのかは明確にされていません。目安としては1分あたり1MBという数字が実用的で、使っている回線のデータ容量が非常に小さい場合は、安全を見て1分あたり最大5MBまで想定しておくとよいでしょう。

通話の種類1分あたり10分あたり1時間あたり
音声(コーデック+オーバーヘッドからの概算)約0.5〜0.9MB約5〜9MB約30〜54MB
音声(PingMeの目安値)約1MB約10MB約60MB
音声(Verizonの範囲・安全側の上限)最大約5MB最大約50MB最大約300MB
ビデオ通話(Verizon)6〜30MB60〜300MB約0.36〜1.8GB

数値はすべて送受信両方向を含めた概算です。実際の消費量はコーデック、Wi-Fiの品質、通話中の無音時間の割合によって変わります。出典:コーデック速度からの当編集部の試算、PingMe、VerizonのWi-Fi通話FAQ。

感覚をつかむための例を挙げると、7日間の旅行で毎日20分実家に電話した場合、1分1MBとして合計はおよそ140MB。短い動画数本分にも満たない量です。実際にWi-Fi通話で問題になりやすいのは通信量そのものではなく、たいていはWi-Fiの安定性です。

Wi-Fi通話はモバイルデータを使うのか?Wi-Fiが切れたらどうなる

Wi-Fi通話で通話している間、音声データはすべてWi-Fi経由で流れ、タイの番号のモバイルデータパッケージからは一切消費されません。重要なのは、Wi-Fi通話は「モバイルデータを使った通話」ではないという点です。もしスマホがWi-Fiに接続されていなければ、通話は通常のモバイルネットワーク経由の電話(VoLTE、あるいはキャリアやエリアによっては旧世代の2G/3G)として発信され、それはデータではなく通常の電話としてプランに基づき課金されます。

タイ国内であれば、通話中にWi-Fiの電波範囲外へ出た場合、対応機種であればキャリアのネットワークが許す範囲でVoLTEへの引き継ぎが試みられます。一方、海外で機内モードがオンの場合は引き継ぎ先のモバイルネットワークが存在しないため、Wi-Fiが切れた時点で通話は切断されます。海外で機内モードがオフになっていると、通話はそのままローミングネットワークに乗ってしまうことがあり、AISは通常の音声ローミング料金が課金されると注意喚起しています。

「Wi-Fi優先」と「モバイルネットワーク優先」の違い

多くのAndroid機種では、Wi-Fiとモバイルネットワークのどちらを優先するか選択できます。True-dtacは、接続中は常にWi-Fiを使う「Wi-Fi優先」を推奨しています。モバイルネットワークを優先に設定すると、セルラー電波が弱いときだけWi-Fi通話が使われる動作になります。この設定もモバイルデータには影響しません。セルラー側の通話は通常の電話として扱われるためですが、海外で機内モードをオフにしている場合はローミングに乗ってしまう可能性があります。iPhoneのWi-Fi通話の画面にはこうした選択項目はなく、端末側が自動的に判断します。

待機中もWi-Fi通話は通信量を使うのか?

通話していない間も、スマホは小さなパケットを時折送受信することでIMS登録とIPsecトンネルを維持しています。その量は他のネット利用と比べればごくわずかですが、キャリアや端末メーカーからの公式な数値は見つからなかったため、ここでは具体的な数字は示しません。データ容量に上限がある回線を使っている場合は、Wi-Fiを供給している機器側の通信量カウンターを1日使ってから確認すれば、実際の数字が分かります。

Wi-Fi通話は通信量を使う?1分あたりの目安と、ずっとWi-Fiに繋いでおく必要はあるか

着信を受けるにはずっとWi-Fiに繋いでおく必要があるのか?

はい。Wi-Fi通話が着信を受け取る唯一の手段になっている場合、つまり海外での一般的な設定では必要です。AISもTrue-dtacも、機内モードをオンにしたうえでWi-Fiを再度オンにするよう案内しています。この設定ではスマホはモバイルネットワークに一切接続されないため、タイの番号宛ての電話は、スマホがWi-Fiに接続され、かつWi-Fi通話が登録されている間しか届きません。

ホテルを出た後やバスの中、街を歩いている間などWi-Fiから離れている間は、相手からの電話はつながらず、留守番電話や「電波の届かないところ」といったキャリア側の設定に応じた案内が流れます。IMS経由で届くテキストメッセージは、スマホが再びWi-Fiに接続された時点で届きます。タイ国内で機内モードをオフにしている場合、Wi-Fi通話はあくまで追加の経路にすぎず、通常どおりモバイルネットワーク経由でも着信を受け続けます。

Wi-Fi通話が使えるWi-Fiの条件

  • 実際にインターネットに接続できている必要があります。ホテルや空港のWi-Fiでログイン用のページ(キャプティブポータル)が表示される場合は、先にそのログインを完了させてください。そうしないと、Wi-Fi自体には接続されてもWi-Fi通話は使えるようになりません。
  • ePDGへのIKEv2/IPsecトンネルを確立するために使われるUDPポート500と4500がブロックされていないことも必要です。一部のオフィスネットワークや公共のテザリングではこれらのポートが閉じられています。True-dtac自身も、国によっては無料Wi-Fiや自宅Wi-Fiがwi-Fi通話に対応していない場合があると注意しており、その際は別のネットワークを試すよう勧めています。
  • 速度は速くなくても構いませんが、安定していることが重要です。音声通話に必要なのは数十kbit/s程度ですが、遅延が大きかったり頻繁に切断されたりするWi-Fiでは音声が途切れたり通話が切れたりします。AISも、通話品質はWi-Fi電波の品質に左右されるとしています。
  • 別のスマホのテザリングでも問題ありません。True-dtacも、テザリングを共有しているスマホのWi-Fiに接続してよいと明言しています。
最もよくある失敗は、海外で機内モードの設定を忘れていたり、Wi-Fiが知らないうちに切れていたりして、発信した通話がそのままローミングネットワークに乗ってしまい、通常のローミング料金が課金されるケースです。通話をかける前には毎回、画面上のWi-Fi通話のインジケーター(AISでは「AIS WiFi Call」のマークと呼ばれます)が表示されているか確認しましょう。表示されていない場合は、まだ発信しないでください。

別のスマホのテザリングでもWi-Fi通話は使えるのか?

使えます。テザリングに接続する側のスマホから見れば、それは単なる1つのWi-Fiネットワークにすぎません。その先が自宅の回線なのか、別のスマホのモバイルデータなのかを区別したり気にしたりすることはありません。True-dtac自身も、海外でWi-Fi通話を使う手順の中にこの方法を含めています。知っておくべきなのは、通話に伴う送受信両方のデータが、テザリングを共有している側のスマホのデータ容量から消費されるという点です。

  • テザリングを共有する側のスマホについて:海外でタイのSIMのデータを共有する場合、それはデータローミングにあたるため、まずローミングパッケージを確認してください。トラベルeSIMや現地SIMのデータを共有する場合は、そのプランの容量から消費されます。
  • プランによってはテザリングの利用が制限されていたり、そもそも許可されていなかったりするので、出発前に共有元となるプランの規約を確認しておきましょう。
  • 2台のスマホはなるべく近くに置いておきましょう。スマホのテザリングは電波の届く範囲が限られており、機種によっては接続機器がない状態がしばらく続くと自動的にテザリングがオフになるものもあります。一日中着信を受けられるようにしたい場合は、共有元のスマホでテザリングが自動的にオフにならないよう確認してください。
  • テザリングを共有していると、共有元のスマホのバッテリー消費は通常より早くなります。一日中使う場合はモバイルバッテリーを持ち歩きましょう。
Wi-Fi通話は通信量を使う?1分あたりの目安と、ずっとWi-Fiに繋いでおく必要はあるか

トラベルeSIMでWi-Fi通話用のインターネットを供給できるのか?

できます。もっとも確実な方法は、スマホを2台使うことです。まず役割を整理しておきましょう。esimonlineで販売しているようなトラベルeSIMはデータ専用で、電話番号を持ちません。使用するWi-Fi通話は、あくまでタイの番号(AIS、True、dtac)に紐づくものです。トラベルeSIMが供給するのはインターネット接続だけで、それ自体がタイの番号を発着信可能にするわけではありません。

方法1:スマホ2台を使い、1台をトラベルeSIMのテザリング用にする

  1. 1タイ国内にいる間にタイの番号でWi-Fi通話をオンにしておくTrue-dtacによれば、Wi-Fi通話はタイ国内にいる間にオンにし、出発前にその状態のままにしておく必要があります。iPhoneでは「設定」>「モバイル通信」(地域によっては「モバイルデータ通信」)>「Wi-Fi通話」から設定します。Androidではメニュー名が機種やキャリアによって異なり、Samsungでは電話アプリ内の「︙」メニュー>「設定」>「Wi-Fi通話」にあります。AndroidでAISを利用している場合は、*399*1# にダイヤルすることで登録できます。
  2. 22台目のスマホにトラベルeSIMをインストールし、テザリングをオンにする2台目の端末は、使わなくなった古いスマホでも、SIMが挿せるタブレットでも、モバイルWi-Fiルーターでも構いません。「パーソナルホットスポット」(iPhone)または「モバイルホットスポット」(Android)をオンにし、パスワードを設定しておきます。
  3. 3タイの番号を入れたスマホ側:機内モードをオンにしてからWi-FiをオンにするこれはAISやTrue-dtacが案内している手順で、通話が誤ってローミングネットワークに乗ってしまうのを防ぎます。そのうえで、2台目のスマホのテザリングに接続します。
  4. 4発信前にWi-Fi通話のインジケーターを確認するiPhoneでは、Appleの説明どおりコントロールセンターを開き、キャリア名の横に「Wi-Fi」の表示があるか確認します。Androidでは、Wi-Fiの波マークが付いた受話器アイコンや、キャリア名の後に「Wi-Fi Calling」と表示されているかを確認します。確認できたら、知人に短いテスト通話をかけてみましょう。

方法2:デュアルSIMのスマホ1台で、タイの回線にトラベルeSIMのデータを使わせる

スマホ自身にテザリングを共有することはできませんが、デュアルSIM対応のiPhoneには、一方の回線がもう一方の回線のデータを利用できる仕組みがあります。Appleのデュアルsimに関するサポート記事によれば、「モバイル通信の自動切り替え」をオンにしておくと、ステータスバーに「第2回線が第1回線のモバイルデータを使用中」かつ「Wi-Fi通話が有効」と表示されることがあるとされています。つまりiPhoneは、技術的には一方の回線のWi-Fi通話をもう一方の回線のデータ経由で動作させられるということです。

これがタイの番号で実際に機能するかどうかは、そのキャリアが「別のSIMのデータ経由でのWi-Fi通話登録」を許可しているかどうかによります。AISとTrue-dtacについて、確認できた公式ページの範囲ではこの点への言及はなく、タイのフォーラムでのユーザー報告もキャリアによってまちまちです。一部のAndroid端末には「バックアップ通話」という機能がありますが、条件は機種やファームウェアの地域によって異なり、データSIMがローミング中でも動作するという公式な確認文書は見つかりませんでした。この方法に頼りたい場合は、出発前にテストしておきましょう。Wi-Fiをオフにした状態で、タイの回線にWi-Fi通話のインジケーターが表示されたままかを確認します。うまくいかない場合に備え、2台のスマホを使う方法やホテルのWi-Fiを予備の手段として用意しておいてください。

Wi-Fi通話のためにどれくらいの通信量を見込んでおくべきか

シンプルな計算方法はこうです:旅行全体で話すと見込まれる分数 × 1MB。回線が不安定になりそうな場合はさらに2倍を見込んでおきます。例えば合計150分通話するなら、おおよそ150〜300MBを確保しておくとよいでしょう。ビデオ通話は桁が違い、Verizonでは1分あたり6〜30MBとされているため、ビデオ通話を頻繁に使う予定なら、容量の大きいプランや無制限プランを検討しましょう。

Wi-Fi通話のインターネット供給元を比較:誰のデータが使われるか

インターネットの接続元使われるのは誰のデータか使えるか注意点
自宅または宿泊先のWi-Fiルーターの先にある固定回線使える(UDP 500/4500がブロックされていなければ)混雑した共有回線では音声が途切れることがある
ホテル・空港・カフェのWi-Fi施設側の回線多くの場合は使えるが、常にとは限らないログインページを完了させること。VPN/IPsec用のポートをブロックしている場合もある
トラベルeSIMを入れた2台目のスマホのテザリングトラベルeSIMのプラン使える。True-dtacもテザリング経由のWi-Fiを選択肢として挙げている共有元スマホのバッテリー消費に注意。プランがテザリングを許可しているか確認すること
タイのSIMでローミング中のスマホのテザリングタイのSIMのローミングデータ技術的には使えるローミングデータ料金がパッケージに応じて発生する。事前に料金を確認すること
デュアルSIM1台で、タイの回線がトラベルeSIMのデータを借りる場合トラベルeSIMのプラン不確実。キャリアと機種によるタイの各キャリアによる公式な確認は取れていない。出発前にテストすること

いずれの場合も、通話料自体はタイの番号に対して通常の電話と同じように課金されます。異なるのは、Wi-Fiを供給している側から消費されるデータだけです。

Wi-Fi通話は通信量を使う?1分あたりの目安と、ずっとWi-Fiに繋いでおく必要はあるか

Wi-Fi通話が実際にどれだけ通信量を使ったか確認する方法

発信しているスマホ自体では、Wi-Fi通話が使ったデータ量を明確に切り分けて表示することはできません。Wi-Fi経由で動作するため、スマホ側のデータ統計は主にモバイルデータを対象としているからです。実際の数字を知る確実な方法は、インターネットを供給している側の機器を確認することです。

  1. 別のiPhoneのテザリングを使う場合:共有元のiPhoneで「設定」>「モバイル通信」を開き、下にスクロールすると「パーソナルホットスポット」の項目に接続機器の使用量が表示されます。通話前に統計をリセットしておけば、その通話分の数字をはっきり確認できます。
  2. Androidのテザリングを使う場合:共有元のスマホでデータ使用量の画面を開きます(メーカーにより名称が異なり、例えばSamsungでは「設定」>「接続」>「データ使用量」、Pixelでは「設定」>「ネットワークとインターネット」)。そこにある「テザリング」または「ホットスポット」の項目を確認してください。
  3. トラベルeSIMの場合:通話の前後で、eSIM提供元のアプリやウェブページに表示される残りデータ量を確認しましょう。
  4. 自宅Wi-Fiやモバイルルーターの場合:ルーターの管理画面やプロバイダーのアプリで通信量の統計を確認しましょう。

1分あたり1MBを大きく上回る数字が出ている場合は、同時に他の通信が発生していなかったか確認しましょう。写真のクラウド同期、アプリの自動アップデート、あるいはカメラがオンになってビデオ通話に切り替わっていた、といった可能性があります。

Wi-Fi通話とLINE・WhatsApp通話:通信量に違いはあるのか?

どちらも音声をデータとしてインターネット経由で送るという点では同じで、音声通話に限れば消費量はおおむね同じ範囲に収まり、アプリのコーデックや接続状況にもよりますが1分あたり数百KB〜約1MB程度です。重要な違いは通信量ではなく、「誰と話せるか」と「いくらかかるか」の部分です。

良い点

  • Wi-Fi通話は今持っているタイの番号をそのまま使うため、携帯電話でも固定電話でも、どんな番号とも発着信でき、相手側もアプリを用意する必要がありません。
  • 銀行や病院など、あなたの携帯番号宛てに電話をかけてくるサービスからの着信も受けられます。これはチャットアプリではできないことです。
  • スマホの通常の発信アプリからそのまま使え、別途何かにサインインする必要もありません。

気になる点

  • 発信通話はタイのプランに応じて課金されますが、アプリ同士の通話には通話料自体はかかりません。
  • タイ国内にいる間に設定を済ませておく必要があり、また一部のWi-Fiネットワークではipsec用のポートがブロックされているため使えないことがあります。
  • 動作はキャリア・機種・ファームウェアの対応状況に左右されますが、チャットアプリならほとんどどんなスマホでも動作します。

チャットアプリの詳しい数値については、このページの末尾にリンクしているLINEやWhatsAppの通信量、海外でのビデオ通話に関する記事をご覧ください。

Wi-Fi通話の通信量を抑えつつ着信を逃さないためのコツ

  • 出発前にテストしておきましょう。機内モードをオンにし、自宅のWi-Fiに接続した状態で知人に電話をかけてみます。Wi-Fi通話のインジケーターが表示されなければ、まだタイ国内にいるうちに対処できます。
  • テザリングにデータ容量の上限がある場合は、タイの番号を入れたスマホ側で写真の同期やアプリの自動アップデートをオフにしておきましょう。そのスマホからはテザリングも普通のWi-Fiと変わらないため、想定以上にデータを消費することがあります。iPhoneでは「設定」>「Wi-Fi」>ネットワーク名の横の(i)マークから、そのネットワーク用に「低データモード」をオンにできます。
  • データ容量が少ない場合はビデオ通話を避けましょう。音声通話はビデオ通話に比べてはるかに少ない通信量で済みます。
  • 音声によるワンタイムパスワードや銀行からの電話など重要な着信を待っている間は、安定したWi-Fiがある場所にとどまるか、その時間帯はテザリングを動かし続けておきましょう。
  • Wi-Fiも2台目の端末もない状況で電話を取るために機内モードをオフにすると、その通話はローミング経由になります。あらかじめタイの回線のローミング料金を確認しておきましょう。

よくある質問

Wi-Fi通話はモバイルデータを使うのか?+

使いません。スマホがWi-Fiに接続されている限り、音声データはすべてWi-Fi経由で送受信されます。Wi-Fiがない場合は、通話は通常のモバイルネットワーク経由の電話として発着信され、データではなく通話として課金されます。

Wi-Fi通話を1時間使うと何MB消費するのか?+

音声通話は1分あたり約0.5〜1MBをもとに、1時間でおよそ30〜60MBが目安です。あくまで概算なので、データ容量に厳しい制限がある場合は1時間最大約300MBまで見込んでおくと安心です。ビデオ通話であれば1時間で数百MBから1GB超まで消費することがあります。

Wi-Fi通話で着信を受けるのも通信量を使うのか?+

使います。発信した場合とほぼ同じ量です。どちらがダイヤルしたかに関わらず、音声は双方向で流れるためです。消費されるのはWi-Fi側のデータであり、タイの回線のモバイルデータではありません。

Wi-Fi通話を使うにはモバイルデータをオンにしておく必要があるのか?+

使っている最中はオンにしておく必要はなく、海外では機内モード+Wi-Fiだけで十分です。ただしTrue-dtacは、タイ国内で最初に設定する際には4G/5Gのデータ通信をオンにしておく必要があるとしているため、この作業は出発前に済ませておきましょう。

友人のスマホのテザリングをWi-Fi通話に使うことはできるのか?+

できます。あなたのスマホからは通常のWi-Fiネットワークとして扱われ、True-dtacもテザリング経由のWi-Fiを選択肢として挙げています。データは共有元のスマホのプランから消費され、音声通話であればおよそ1分1MB程度です。

トラベルeSIMには番号がないのに、どうやってWi-Fi通話の役に立つのか?+

トラベルeSIMはあくまでインターネットの供給元であり、発着信に使われる番号はタイの番号です。確実な設定は、トラベルeSIMを2台目の端末に入れ、そのテザリングをタイのSIMを入れたスマホと共有する方法です。1台のスマホの中でタイの回線がeSIMのデータを借りるという使い方は、タイの各キャリアによって公式に確認されているわけではないため、自分自身でテストしてみてください。

通話中にWi-Fiが切れたら、通話はモバイルデータに切り替わるのか?+

モバイルデータに切り替わることはありません。タイ国内であれば、対応機種はネットワークが許す範囲でVoLTE通話への引き継ぎを試みます。海外で機内モードがオンの場合は、通話はそのまま切断され、Wi-Fiに再接続してからかけ直す必要があります。

遅いインターネットでもWi-Fi通話は使えるのか?必要な速度はどれくらいか?+

音声通話に必要なのは片方向あたり数十kbit/s程度なので、遅い回線でもたいていは十分間に合います。ただし安定していることが条件で、遅延が大きかったり切断が多かったりすると音声が途切れたり通話が切れたりします。ウェブページは読み込めるのにWi-Fi通話が使えるようにならない場合、原因は速度よりも、ネットワークがUDPポート500/4500をブロックしていることの方が多いです。

Wi-Fi通話を一日中オンにしておくと通信量を無駄に消費するのか?+

通話していない間は、登録を維持するために小さなパケットを送信するだけで、消費量はごくわずかです。ただし公式な数値は公表されていません。容量制限のあるテザリングを使っている場合は、1日使ってみて共有元の端末側の通信量カウンターを確認すれば、実際の数字が分かります。

Wi-Fi通話はLINE通話より通信量を多く使うのか?+

どちらも音声通話であれば同程度の範囲に収まり、コーデックや接続状況にもよりますが1分あたり数百KB〜約1MB程度です。違いは、Wi-Fi通話はタイの番号を使ってどんな相手にも発着信できる一方でプランに基づき課金されるのに対し、LINEはアプリを使っている相手にしか届かないという点です。

ホテルのWi-Fiには接続できるのにWi-Fi通話が使えるようにならない。なぜか?+

よくある原因は、ホテルのログインページが完了していないことや、キャリアへのIPsecトンネルに使われるポートがネットワーク側でブロックされていることです。まずウェブページを開いてログインを完了させ、それからWi-Fiを一度オフにしてオンに戻してみてください。それでも解決しない場合は、別の端末のテザリングを試しましょう。True-dtac自身も、国によってはWi-Fiがwi-Fi通話に対応していない場合があると注意しています。

参考情報

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