eSIMは物理SIMより安全ですか?

物理的な意味では安全です。紛失したり差し替えたりするカードがなく、ホームSIMを取り外す必要もありません。データそのもののセキュリティは、使用する接続やアプリに左右されるものであり、eSIMと物理SIMとの間に違いはありません。
この疑問は、eSIMと物理SIMは、データのセキュリティの面でも違うという思い込みから生まれることが多くあります。実際には、この1つの疑問の中に、まったく別の2つの問題が隠れています。カードやプロファイル自体の物理的な安全性と、その接続を流れるデータのセキュリティです。このページでは、その2つをはっきり分けたうえで、渡航前と渡航中に実際に行う価値のあることを説明します。
セキュリティ面の懸念から、物理SIMではなくeSIMを使うかどうか決めようとしている方、SIMスワップ詐欺について聞いたことがあり、eSIMで防げるのか気になっている方、旅行用プランを使う間に、具体的に何に気をつけるべきか知りたい方に向いています。内容は一般的な原則をまとめたものであり、特定の通信事業者や国に限定したものではありません。

混同されやすい2つのこと、物理的な安全性とデータの安全性
物理的な安全性とは、カードやプロファイル自体に関すること、つまり、紛失する、盗まれる、知らない間にすり替えられるといったことです。データの安全性とは、すでにインターネット接続が確立された後に起こること、たとえば、アプリやウェブサイトが、送信されたデータをどう扱うかです。この2つはまったく別の問題であり、それぞれ答えが異なります。
eSIMが意味のある形で変えるのは、1つ目の問題だけです。紛失したりすり替えられたりする物理的なカードがないためです。2つ目の問題については、eSIMはまったく何も変えません。データのセキュリティを決める要因は、その下でどちらの種類のSIMが動いていても、使っている接続とアプリのままです。
eSIMが物理的な意味で、より安全な理由
旅行中に取り出して紛失するカードがなく、知らない間に誰かにカードをすり替えられるようなトレイを開ける必要もなく、旅行用プランが有効な間、自宅のSIMを端末から取り外す必要もまったくありません。最初から、両方の回線を同じスマートフォンに一緒に入れておけるためです。
これは、空港や乗り継ぎの合間など、旅行中の慌ただしい場面で、とても役立ちます。人前でSIMトレイの取り出しピンをいじる必要がないためです。そのような場面は、まさに小さな備品が簡単になくなりやすいタイミングでもあります。
eSIMがデータのセキュリティについて変えないこと
携帯電話ネットワーク上をデータがどう流れるかは、その下の回線が物理SIMでもeSIMでも同じです。それは、携帯電話ネットワーク自体が維持しているネットワークプロトコルによって決まるものであり、SIMの形状で変えられるものではないためです。したがって、eSIMは、物理SIMと比べてデータをより安全にも、より危険にもしません。
データのセキュリティを本当に左右するのは、使っているアプリ、閲覧するウェブサイト、頼りにしているアカウントのセキュリティ設定です。強力なパスワード、二要素認証、アプリを最新バージョンに更新しておくことなどが該当します。これらは、旅行中でも自宅にいるときでも、同じように重要です。

公衆Wi-Fiのリスクは、これまでと変わりません
旅行用のデータプランがあっても、公衆Wi-Fiが安全になるわけではありません。まったく別のネットワークだからです。データプランが役立つのは、旅行中にインターネットに接続するために、そもそも公衆Wi-Fiに頼る必要を減らせることです。代わりに使える、独自のモバイル通信の電波が手に入るためです。
それでも、ホテルやカフェなどで、公衆Wi-Fiを使う必要が出た場合は、どこでも当てはまる一般的な心得として、知らないネットワークでは、銀行のパスワードなどの機密情報の入力を避けること、そして重要なことには、代わりにご自身のデータを使うことを検討してください。これは、多くの方が最初から旅行用プランを購入する理由の1つでもあります。
守るべきなのは、QRコードと確認メールです
eSIMプロファイルは通常、購入確認メールの中のQRコードまたはリンクとして届きます。そのスクリーンショットやメールそのものが他人の手に渡ると、ご自身がインストールするより先に、その人が別の端末でスキャンしてインストールしてしまう可能性があります。そのため、QRコードと確認メールは、他の機密情報と同様に、他人に見せないようにしてください。
旅行の楽しみを共有したいだけのつもりでも、QRコードが写ったスクリーンショットをSNSに投稿したり、安全でない経路で転送したりするのは避けてください。そのQRコードは通常、1回しか使えないためです。他の誰かに先にスキャンされてしまうと、その後、ご自身のプロファイルをまったくインストールできなくなる可能性があります。
旅行中に、スマートフォンを紛失したり盗まれたりした場合
eSIMプロファイルは、物理的な端末に直接紐づいています。スマートフォンを紛失したり盗まれたりすると、その端末に入っている自宅の回線と旅行用の回線の両方が、同時に使えなくなります。物理SIMなら、予備の端末があればすぐにカードだけを差し替えられますが、それとは異なります。
まず行うのは、自宅の通信事業者に連絡して、その回線を一時的に停止してもらうことです。銀行やその他の重要なサービスと紐づいていることが多いためです。旅行用プラン自体は、通常は重要なアカウントと紐づいていないため、リスクははるかに低いですが、その側で他に対応が必要な場合に備えて、担当チームにも連絡しておくことをおすすめします。

注文のアカウントのセキュリティは、プロファイルそのものとは別です
ご利用のプランの注文は通常、登録に使ったメールまたはアカウントに紐づいています。そのアカウントのセキュリティは、ご利用のメールのパスワードとセキュリティ設定によって決まり、eSIMが直接関わるものではありません。そのメールアカウントを安全に保つことは、プロファイル自体を管理するのと同じくらい重要です。
他の誰かが、許可なくご自身の注文やアカウントにアクセスした疑いが少しでもある場合は、すぐに登録に使ったメールアカウントのパスワードを変更してから、担当チームに連絡して報告し、注文の状態をさらに確認してもらってください。
旅行後に、プロファイルを削除できるか
端末の保存領域を空けたい場合は、旅行が終わってから削除できますが、削除は通常、元に戻せません。近いうちにまた同じ国に旅行するかどうか迷っている場合は、そのまま残しておいても問題ありません。使っていないプロファイルをただ保持しているだけでは、通常、セキュリティ上の追加の問題はまったくないためです。
有効期限が切れた後の費用面については、そのプラン自体の条件によって異なります。そのプランの詳細ページやご自身の注文確認に記載されている内容をご確認ください。提供元やプランの種類によって異なるため、すべてのプランに当てはまる単一の金額や条件をお約束することはできません。
eSIMが有効な間も、自宅の回線は安全か
旅行用eSIMプランを有効にしても、自宅の回線のセキュリティにはまったく影響しません。2つの回線は、端末の設定の中で完全に別々に動作するためです。eSIM回線のデータローミングがオンでもオフでも、自宅の回線は、そのままの状態で変わりません。
注意しておく価値があるのは、旅行中に、うっかり自宅の回線が再びデータを運ぶ設定に切り替わってしまい、その回線で意図しないローミング料金が発生するおそれのある設定です。ただしこれは費用の問題であり、データのセキュリティの問題ではありません。

暗号化についての、よくある誤解
多くの方が、eSIMには物理SIMにはない特別な暗号化がかかっていると思い込んでいますが、これは正しくありません。eSIMも物理SIMも、その下の携帯電話ネットワークがすでに適用している、同じネットワークレベルの暗号化の規格を使っています。この点で、2つの形態に違いはまったくありません。
eSIMが本当に異なるのは、インストールの方法とプロファイルの保存の仕方だけです。ネットワーク上を流れるデータの暗号化のレベルではありません。暗号化そのものが具体的に気になる場合は、SIMの形態ではなく、使っているアプリやアカウントのセキュリティ設定に目を向けるのがおすすめです。
旅行中は、画面から共有する内容に注意してください
旅行中は、搭乗券、ホテルの予約確認、さらにはスマートフォン自体の設定画面のスクリーンショットを撮って、近くの人に助けを求める方が多くいます。そうしたスクリーンショットに、プロファイルのQRコードや注文の詳細が、うっかり写り込まないよう注意してください。
端末の設定について、本当に他の人に助けを求める必要がある場合は、そのスクリーンショットを共有する前に、プロファイルのデータや注文番号が写っている部分を、必ずぼかすか切り取って、その情報が不必要に漏れるのを防いでください。
よくある勘違い
最もよくある間違いは、eSIMを使えば、あらゆるデータのリスクから自動的に守られると思い込み、強力なパスワードや公衆Wi-Fiへの注意といった基本的な対策をおろそかにしてしまうことです。実際には、eSIMはそれらに一切対応していません。
もう1つの間違いは、よく考えずに、QRコードや注文の詳細の画像をSNSで共有してしまうことです。他の誰かが先にスキャンしてインストールしたり、注文番号を使って、ご本人になりすまして担当チームに問い合わせたりできてしまう可能性があります。
アカウントや回線への不正アクセスが疑われる場合
注文した覚えのない注文確認を受け取った、回線の状態が突然変わったなど、何かおかしいと感じた場合は、すぐに登録に使ったメールアカウントのパスワードを変更してから、担当チームに連絡し、手元にある詳細を添えて報告してください。
この時点では、ご自身でプロファイルや注文を削除しないでください。何が起きたのかを後から調べるのが難しくなるおそれがあります。受け取ったメッセージのスクリーンショットなど、手元にある証拠は保管しておき、代わりに担当チームに渡して、調査してもらってください。
- 1登録に使ったメールのパスワードを、すぐに変更するアカウントへの不正アクセスの疑いが少しでもある場合は、まずこれを行ってください。
- 2手元にある証拠を保管する不審なメッセージやメールのスクリーンショットを保管し、担当チームに報告する前に削除しないでください。
- 3注文番号を用意して、担当チームに連絡するLINE(https://lin.ee/skDPoNx、@esimonline)またはメール(esimonline.asia@gmail.com)でご連絡ください。
- 4スマートフォンも紛失した場合は、自宅の通信事業者に別途連絡する特に、銀行やその他の重要なサービスと紐づいている場合は、自宅の回線を一時的に停止してもらうためです。
- 5ご自身だけで次の対応をする前に、担当チームの確認をお待ちください確認が行われている間は、ご自身でプロファイルを削除したり、注文を変更したりしないでください。
物理的なリスクの比較
| 項目 | 物理SIM | eSIM |
|---|---|---|
| 紛失したり盗まれたりするカード | あり。持ち運んで管理しなければならない、実物のカードです | なし。端末自体のチップに保存されたデータです |
| 気づかないうちにすり替えられる | トレイに触れられる人がいれば、起こりうる | はるかに困難。端末自体のシステムに直接アクセスする必要があるため |
| 旅行中に、自宅の回線を取り外す必要がある | 端末にトレイが1つしかない場合は、必要になることがある | 不要。両方の回線を、1台の端末に一緒に入れておけるため |
セキュリティの責任を、層ごとに分ける
| セキュリティの層 | 何に左右されるか |
|---|---|
| 回線の物理的な安全性 | 使用しているSIMの形態(この点では、eSIMのほうが安全) |
| 通信中のデータのセキュリティ | 携帯電話ネットワークの規格。物理SIMとeSIMで違いはない |
| アプリとアカウントのセキュリティ | ご自身のパスワード、二要素認証、アプリの更新 |
| 注文のアカウントのセキュリティ | 提供元への登録に使ったメールとパスワード |
- QRコードと注文確認メールは、他人に見せず、安全でない場所への投稿や転送をしない
- 登録に使ったメールに、強力なパスワードを設定し、二要素認証を有効にする
- 公衆Wi-Fiでは、機密情報の入力に慎重になる。これは、どんな場合でも当てはまります
- スクリーンショットを共有する前に、プロファイルのデータと注文番号を切り取るかぼかす
- 担当チームに急に連絡が必要になった場合に備えて、注文番号を安全な場所に保管しておく
よくある質問
eSIMは、SIMスワップ詐欺を防げますか?+
店頭ですり替えられたり、言いくるめられて移し替えられたりする物理的なカードがないという意味では、はい、その点ではeSIMのほうが安全です。ただし、通信事業者のアカウント自体への不正アクセスのリスクは、どちらのSIMの種類を使っていても変わらず存在します。それはSIMの形態ではなく、そのアカウント自体のセキュリティに左右されるためです。
eSIMプランとあわせて、VPNを使う必要はありますか?+
それは個人の選択であり、eSIMとは直接関係ありません。すでに他の理由で普段からVPNを使っている場合は、プランと並行して通常どおり使えますが、eSIM自体は、何らかの条件としてVPNを必須にも推奨にもしていません。
旅行中にスマートフォンを紛失した場合、eSIMプランはまだ使えますか?+
新しい端末では、すぐには使えません。プロファイルは、紛失したスマートフォンに紐づいていたためです。交換用の端末向けに新しいプロファイルを依頼するには、提供元に連絡する必要があり、その条件は提供元によって異なります。
たまたまスマートフォンの画面が写り込んだ旅行の写真を投稿するのは、危険ですか?+
写り込んでいる情報の内容によります。プロファイルのQRコードや注文番号がはっきり読み取れる場合は、投稿前にその部分を切り取るかぼかしてください。機密データが写っていない一般的なスクリーンショットであれば、eSIM特有の追加のリスクはありません。
他の誰かが自分の注文にアクセスした疑いがある場合は、どこに連絡すればよいですか?+
すぐに登録に使ったメールのパスワードを変更してから、手元にある詳細や証拠を添えて、LINE(https://lin.ee/skDPoNx、@esimonline)またはメール(esimonline.asia@gmail.com)で担当チームにご連絡ください。
eSIMに切り替えたからといって、アプリやインターネットの使い方を変える必要はありますか?+
いいえ。eSIMは、アプリやウェブサイトがデータを送受信する仕組みを、まったく変えません。アプリを定期的に更新する、強力なパスワードを使う、不審なリンクに注意するといった、すでに安全だった習慣は、その下の回線が物理SIMでもeSIMでも、まったく同じように重要です。
参考情報
About the author

Bob Kanokphon Thongdee
- Co-founder of eSIMonline.asia
- More than 7 years in online marketing
- Founder of Cojourney Visa and Cojourney Travel
InstagramとTikTokにはウェブ共有ボタンがないため、代わりにスマホの共有シートを開くか、リンクをコピーします。









