旅行中に仕事用と私用の番号を分けておく
1台のスマホに複数回線を入れられますが、それぞれに明確な役割が必要です。

早わかり
- 各回線に、1つずつ役割を与えます。どれが通話を受け、どれがデータを扱うか。それに合わせて設定してください。
- データの自動切り替えをオフにして、端末が、ローミング料金がかかる回線に戻れないようにします。
出張の多い方は、通常、すでに2つの番号を持っています。そこに旅行用プランを加えると、端末が管理する回線は3つになります。よくある問題は、技術的なものではなく、どの回線が何をするのかがはっきりしていないことです。

各回線に、役割を与える
| 回線 | 役割 | 設定 |
|---|---|---|
| 仕事用の番号 | 仕事の通話とSMS | 回線はオン、ローミングデータはオフ |
| 個人用の番号 | 個人の通話と、確認コード | 回線はオン、ローミングデータはオフ |
| 旅行用プラン | すべてのデータ | モバイルデータ用の回線に設定する |
仕事用の端末で注意すること
- 管理された端末では、プロファイルの追加が許可されていない場合があります。購入する前に、IT部門に確認してください
- 仕事のデータは、公共のWi-Fiではなく、会社が指定する経路で扱う
- 費用を請求する予定なら、最初から領収書を保管する
3つの回線が、混乱しやすい理由
1回線の端末は、何も判断しません。すべてが、その1つの回線を通ります。2回線なら、まだ管理できます。3回線になると、端末は、絶えず判断しています。どの回線で通話し、どの回線でメッセージを送り、どの回線でデータを使うか、です。これらの選択は、事前に設定でき、設定しなければ、端末は、自宅では妥当でも、海外ではしばしば誤った、初期設定に戻ります。
出張の後に、人が不満を言う請求は、大量の使用が原因であることは、まれです。ローミングをオフにしていなかった回線を、数十メガバイトが通ったことが原因です。問題は量ではなく、間違った回線が運んだことです。

出発前に、決めておく
4つの問いに答えれば、設定は簡単になります。自宅で答えておけば、端末の設定は、初日の夜のホテルの部屋で試行錯誤するのではなく、答えを実行するだけになります。
| 質問 | 決めること | 決めずにおくと |
|---|---|---|
| どの回線で、仕事の通話を受けるか | 仕事用の回線には連絡がつくが、データは使わない | 通話を逃すか、気づかないうちにローミング料金を払うことになる |
| どの回線で、確認コードを受け取るか | 銀行や重要なアカウントに紐付いた回線は、オンのままにしておく必要がある | 最悪のタイミングで、ログインできなくなる |
| どの回線で、データを使うか | 旅行用プランが、すべてを担う | 端末が初期設定を選び、最も高くつく回線になることがある |
| どの回線で、発信するか | この旅行の使い方に合った初期設定 | 気づかないうちに、間違った番号から発信される |
端末を、順番に設定する
メニュー名と、各オプションの場所は、メーカーとOSのバージョンによって異なるため、以下の手順は、ボタンの名前ではなく、探すべきものを説明しています。すべて、設定のモバイル通信またはSIMの項目のどこかにあります。
- 1すべての回線に、ラベルを付ける各回線の名前を、すぐに分かるものに変更してください。仕事、個人、旅行など。「セカンダリ」のような初期のラベルは、素早く選ぶ必要があるときに、何も教えてくれません。
- 2モバイルデータの回線を設定するデータ用の回線に、旅行用プランを選び、変更が反映されたと思い込まず、画面に実際に反映されているか確認してください。
- 3自動データ切り替えをオフにするこの設定は、メインの回線が弱まったときに、端末が別の回線のデータに切り替えられるようにするもので、意図しないローミング料金の、よくある原因です。
- 4仕事用と個人用の回線の、ローミングデータをオフにする通話とSMSを受け取れるよう、回線は有効のままにして、それぞれのローミングデータだけをオフにしてください。別々の設定です。
- 5標準の発信用回線を設定する通話に、標準でどの番号を使うかを選び、端末に、毎回確認するオプションがあれば、オンにしてください。
- 6出発前に、テストするどちらの方向にも1回ずつ通話し、SMSを1通送り、ページを1つ読み込んで、データが意図した回線を通っていることを、確認してください。
発信するときに、どの番号が表示されるか
モバイルネットワークでの通話は、発信した回線の番号を表示します。チャットや会議のアプリを通じた通話は、番号をまったく表示しません。データを通じて動き、そのアプリのアカウントで、あなたを識別するからです。この違いは、取引先に仕事用の番号を見せたいとき、そして、個人用の番号を誰にも見せたくないときに、どちらも重要になります。
実際には、旅行用プランのデータを使ったアプリでの通話は、海外での仕事の会話に、最も予測しやすい選択肢です。国際通話料金はかからず、事前に見えないものもありません。音声に十分な接続が必要で、それはウェブページを読み込むより高い水準なので、会議で頼る前に、一度テストしておく価値があります。

確認コードと、銀行のアプリ
SMSのコードが届くのは、そのアカウントに紐付いた回線がまだオンで、滞在先のネットワークが、ローミング中のSMS受信に対応している場合だけです。対応しているかは、国と、その回線の事業者によるため、思い込まず、出発前にテストしてください。テストは簡単です。安全にアクセスできるアカウントからコードを発行し、届くか確認します。
気づかないうちに来る請求
予想しない費用は、ブラウジングではなく、バックグラウンドで動くものから来ます。自動で更新されるアプリ、大きな添付ファイルを同期する仕事のメールボックス、自動の写真バックアップ、あるいは、単に、ローミングデータが有効なまま残された回線などです。どれも、誰かが画面に触れるわけではなく、だからこそ、請求書が届くまで気づかれません。
| 何が起きるか | 未設定の場合に使われる回線 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| アプリの自動更新 | 現在、データ回線になっている、どれか | 更新を、Wi-Fiのみに制限する |
| 写真の自動バックアップ | 現在のデータ回線で、かなりの量になることがある | 旅行の間は一時停止するか、Wi-Fiのみに制限する |
| 添付ファイルを同期する、仕事のメール | 現在のデータ回線 | 添付ファイルは、メッセージを開いたときだけ取得する |
| 電波が弱いときの、データの自動切り替え | ローミングが許可されたままの、仕事用または個人用の回線 | データの切り替えと、その回線のローミングデータを、オフにする |
| 海外からの着信 | 通話が有効になっている、どれか | アプリを標準の連絡手段にすることを、チームで取り決める |
各回線にかかる料金は、その事業者と渡航先によって異なるため、その事業者に、直接お問い合わせください。
会社の方針と、管理された端末
会社が管理する端末では、障害になるのは、たいてい、技術ではなく方針です。会社の端末へのプロファイルの追加を、まったく認めない組織もあれば、事前の通知があれば認める組織も、すでに旅行用の手配を用意していて、二重になってしまう組織もあります。購入する前にIT部門に尋ねるのは、メッセージ1通で済み、お金も、あとの議論も、省けます。
答えが、いいえの場合、最もすっきりした手配は、通常、旅行用プランを個人の端末に入れ、仕事の端末には、そのテザリングを使うことです。方針がそれも許可している場合に限ります。思い込まず、同じ会話の中で確認しておく価値があります。

プライバシーの境界
両方の番号を1台の端末に入れるのは便利で、また、仕事と私生活の境界を薄くもします。特に、端末が会社のもので、一括管理されている場合はそうです。事前に知っておく価値があるのは、その端末で、組織が何を見て、何を制御できるかの範囲で、それは、組織や管理システムによって異なります。推測せずに、お尋ねください。
その境界が重要なら、多少重くなっても、2台持つのが、依然として最もはっきりした手配です。境界を保つために、どの設定も正しく保たれている必要がないからです。
時差をまたいだ勤務時間
十分な数のタイムゾーンをまたぐと、仕事用の回線が午前3時に鳴ります。それは、自宅のチームにとっては、普通の午後の真ん中です。これは、睡眠の問題ではなく、設定の問題です。ご自身が決めた時間帯以外は、仕事用の回線を消音にして、どの時間でも連絡が必要な、ごく少数の人にだけ、例外を加えてください。
- 仕事用の回線に、静かな時間帯を設定し、いつ連絡が取れるかを、チームに伝える
- チーム全員ではなく、特定の番号にだけ、例外を許可する
- 返信が、どれくらい遅くなるかを、事前に伝える
- 通話を予定するたびに、タイムゾーンをはっきり書く
- 仕事の緊急連絡先も、オフラインで保存しておく
出張中に、端末をなくした場合
3つの回線と、仕事と個人のデータが入った端末は、通常の端末より大きな損失です。事前に2つのことを準備してください。1つ目は、誰に、どの順番で知らせるかを把握しておくことです。会社のIT部門と、各回線の事業者です。2つ目は、なくした端末に届くSMSに頼らずに、別の端末から、重要なアカウントに入る方法を持つことです。
戻ったら、設定を元に戻す
帰宅して1日以内に、設定を元に戻してください。データの回線を普段の番号に戻し、旅行のために停止したもの、たとえば写真のバックアップを再び有効にし、使い終えた旅行用のプロファイルを、無効にするか削除します。数分で済み、これを飛ばすと、端末の動作がおかしい理由がわからず、2週間困惑することになります。
何がうまくいき、何がうまくいかなかったかを、2行で書いておいてください。その国で、どの回線が実際にSMSを受信したか、どの設定を2回変更する必要があったか、などです。そのメモがあれば、次の出張の設定は、再発見ではなく、5分の作業になります。
ノートパソコンと、テザリング
仕事の多くは、いまもスマートフォンではなくノートパソコンで行われ、直接の方法は、旅行用の回線の接続を共有することです。先に2つ確認してください。そのプランがテザリングを許可しているか。これは提供元によって異なり、頼りにする前に確認する価値があります。そして、ノートパソコンは、スマートフォンよりずっと速くデータを消費すること。デスクトップのOSやアプリは、データを慎重に扱うようには設計されていないからです。
テザリングする前に、システムの更新を延期し、大きなフォルダの同期を一時停止してください。この2つは、意識的にするどんなことよりも速くデータ量を消費し、接続が現れた瞬間に、自動で始まります。
設定したのに、まだ確信が持てない場合
すべて設定したのに、データが正しい回線を通っているか確信が持てない場合は、モバイル設定の画面のスクリーンショットに、回線が何本あり、それぞれの役割が何かを添えて、お送りください。LINE(https://lin.ee/skDPoNx、@esimonline)またはメール(esimonline.asia@gmail.com)でご連絡ください。メッセージが届いた順に、お答えします。
よくある質問
2台の端末が必要ですか?+
端末が複数の回線に対応していて、会社の方針が許していれば、必要ありません。方針が厳しい場合や、本当に分けたい場合は、2台のほうが簡単です。
確認コードは、普段の番号に届きますか?+
はい。その回線を有効のままにして、現地でローミング中もSMSが使える場合です。出発前にテストし、予備の確認方法も登録してください。
海外にいる間は、仕事用の回線を完全にオフにすべきですか?+
通常は、その必要はありません。通話とSMSを受け取れるよう、回線は有効のままにして、ローミングデータだけをオフにしてください。別々の設定です。回線を完全に無効にすると、その番号に紐付いた確認コードも受け取れなくなります。
データの自動切り替えを、オフにするのはなぜですか?+
旅行用プランの電波が弱まったとき、端末が、知らせずに、仕事用や個人用の回線のデータに切り替えることがあり、それらは、ローミング料金がかかる回線だからです。多くの方が、請求書が届いて初めて気づきます。
1台の端末で、本当に3つの回線を扱えますか?+
機種とOSのバージョンによります。ほとんどの端末は、複数のプロファイルを保存できますが、同時に動かせるのは、それより少ないため、メーカーの資料を確認し、どの回線を本当に同時に有効にする必要があるか、計画してください。
通話したときに、取引先に、仕事用の番号が表示されますか?+
仕事用の回線から、モバイルネットワークで発信すれば、表示されます。チャットや会議のアプリを通じた場合は、番号ではなく、アプリのアカウントが表示されるため、相手に見せたいものに合った手段を選んでください。
旅行用プランを、経費として請求できますか?+
それは、勤務先の方針によるもので、当社からはお答えできません。できるのは、購入したときから、領収書と注文確認を保管しておくことです。旅行の後に再現するのは、はるかに手間がかかります。
2台のほうが良いですか?+
会社の方針が厳しい場合や、本当に分けたい場合は、そのほうが良いです。設定が正しく保たれているかに、何も依存しないからです。そうした制約がなければ、うまく設定した1台で十分で、持ち運びも、ずっと軽くなります。
参考情報
About the author

Porsch Kunnipat Siramanakul
- Co-founder of eSIMonline.asia
- Digital marketer
- Performance marketing and marketing planning
InstagramとTikTokにはウェブ共有ボタンがないため、代わりにスマホの共有シートを開くか、リンクをコピーします。









